iPhoneアプリを起動すると一番最初に企業のロゴ等が画面に表示されたりします。この最初に表示される画面は「Launch Screen」と呼ばれるものです。以前のXcodeではLaunch Screen(起動画面)を設定するためのLaunchScreen.storyboardが、Xcode画面の左メニューに表示されていたので分かりやすく設定出来たのですが、Xcode12で新規プロジェクトを作成するとLaunchScreen.storyboardが自動では作成されなくなっており、別の方法でLaunch Screenを設定する必要があります。ここではXcode12以降でのLaunch Screenの設定方法をご紹介します。
Launch Screen.storyboard
これまでのXcodeでは図の様に新規プロジェクトを作成すると、Launch Screen.storyboardが自動で作成されていたので、Launch Screen(起動画面)をどこで設定すればよいかで悩む事はありませんでした。Xcode12ではinfo.plistで設定する必要があります。
Launch Screenに使用する画像を用意
まずは画像を用意しないと始まらないので、ここでは左の画像を用意してみました。
用意した画像をXcodeに登録します。メニューの中の[Assets.xcassets]をクリックします。
こでは「kidou」という名前でImage Setを作成します。名前は何でもよいので任意の名前で作成してみてください。
先ほど用意した画像を、ドラッグ&ドロップでXcodeに登録します。
info.plistを設定する
次にinfo.plistを設定します。画面左のメニューの[info.plist]をクリックします。
プロパティに次の内容を記載します。(下は、ソースコードで記述する場合の追加コードです。)
<key>UILaunchScreen</key>
<dict>
<key>UIImageName</key>
<string>kidou</string>
</dict>
プロパティの設定が終わったら、アプリを起動してみましょう。左のように表示されれば成功です。
Launch Screenの6つの設定
Launch Screenには全部で6つの設定項目があります。
Image Name | Assetsで定義した表示させたい画像ファイル |
Background color | Assetsで定義した背景色 |
Image respects safe area insets | 画像のセーフエリアの設定 |
Show Navigation bar | ナビゲーションバーの表示設定 |
Show Tab bar | タブバーの表示設定 |
Show Toolbar | ツールバーの表示設定 |
Launch Screenが小さく表示される
アプリを起動した時に、画面いっぱいに表示されるべきなのですが、最初は、なぜか一回り小さく表示される場合があります。原因は分からないですが、そういう場合はXcodeを再起動すると正しく表示されるようになります。一度正しく表示されれば、以降は小さく表示される事はありません。