WordPressをインストールする時に、各レンタルサーバー等の手順通りに実施すると、「wp」などのサブディレクトリにインストールする場合がよくあります。これだけなら気にならないのですが、サイトアドレス(URL)がWordPressがインストールされた場所になるので、例えば下の様なサイトアドレスになります。
https://koremo2020.com/wp
なんだか「wp」がついていると気になりますし、検索エンジンで検索されやすいアドレスとは言えないです。ここでは「wp」等のサブディレクトリ下になっているサイトアドレス(URL)から、「wp」を取ってルートディレクトリに変更する方法をご紹介します。上記のアドレスを変更すると、下のようなサイトアドレスになります。
https://koremo2020.com
ここでは、さくらサーバーを例として説明していきます。また、注意事項として、この操作をする前には念のため必ずバックアップを取っておくようにしてください。
サイトアドレス(URL)をルートディレクトリに変更
ナビゲーションメニューの[設定]の中の[一般]をクリックします。
赤丸部分の、サイトアドレス(URL)に「/wp」がついていますが、この部分を削除します。WordPressアドレス(URL)は変更しないでください。
「/wp」を削除して、下の様に変更します。
変更したら[変更を保存]をクリックします。この時点でエラーが出たり、画面が白くなって何も表示されなくなったりする場合がありますが、この後の作業があるので今はそのままにしておいてください。
レンタルサーバーのファイルを変更
次に、レンタルサーバー内のファイルを変更します。各レンタルサーバーのファイルマネージャーを使用してください。WordPressをインストールしたディレクトリにアクセスして「.htaccess」、「index.php」の2つのファイルを操作します。さくらサーバー例を例に説明しますが、他のサーバーでも操作は同様です。
ファイルをコピー
この2つのファイルをコピーして、ルートディレクトリ(上の階層)に貼り付けます。ファイルを選択して[指定の場所に複製]をクリックします。
貼り付け先の選択画面が表示されたら、ルートディレクトリ(上の階層)を選択します。
上書き確認が表示される場合がありますが、上書きして大丈夫です。
index.phpファイルの編集
ルートディレクトリに複製した、index.phpファイルを編集します。右クリックで編集をクリックします。
編集前は図のようになっていて、下の最後の行を編集します。下は編集前のコードです。
require __DIR__ . '/wp-blog-header.php';
「/wp」の部分を追記します。追記後は下のようになります。編集後は保存を忘れずに行いましょう。
require __DIR__ . '/wp/wp-blog-header.php';
.htaccessファイルの編集
次に、.htaccessファイルを編集します。ファイルを選択し右クリックで編集をクリックします。
下図の赤丸の部分のコードを変更します。変更前のコードは下記になっています。
RewriteEngine On
RewriteRule .* - [E=HTTP_AUTHORIZATION:%{HTTP:Authorization}]
RewriteBase /wp/
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /wp/index.php [L]
変更後のコードは次のようになります。「wp/」を削除して保存します。編集時の注意点としてドットやスペースを勝手に変更しないようにしてください。
RewriteEngine On
RewriteRule .* - [E=HTTP_AUTHORIZATION:%{HTTP:Authorization}]
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
以上で作業は終了です。ルートディレクトリにアクセスして、サイトが表示されるか確認してみましょう。備考ですがWordPressのダッシュボードのアドレスは変更ありません。
今回の場合だと、次のアドレスのままです。
https://koremo2020.com/wp/wp-admin/